【決着】 Claude 3.5 Sonnet vs GPT-4o 性能比較! 新機能 Artifact は衝撃の体験か? Anthropic の安全性も徹底検証

AI・テクノロジー

🎙️ 2024-06-25 配信:耳で学ぶAIロボシンクより

Anthropicから最新言語モデル「Claude 3.5 Sonnet」が発表されました。これが今、AI業界で大きな話題を呼んでいます。なぜなら、このモデルはライバルであるGPT-4Oを上回ると主張され、しかも無料で使えるという点が驚きだからです。

さらに、回答結果を視覚化できる驚きの新機能「Artifact(アーティファクト)」も同時リリースされました。

本記事では、この高性能モデルの無料解放が持つインパクトや、画期的な新機能Claude 3.5 Sonnet Artifact、そしてChatGPTの最新モデルGPT-4Oとの比較レビューを通じて、最新AIの競争状況を詳しく解説していきます。


🚀 Claude 3.5 Sonnet:無料解放のインパクトとGPT-4O超えの性能

まずは、Claude 3.5 Sonnetの概要と、Anthropicが主張するその性能について見ていきましょう。

1. Anthropicは元OpenAIメンバーが設立した企業

Claude 3.5 Sonnetを開発したAnthropic(アンソロピック)社は、実はChatGPTを開発したOpenAIの元上級メンバーだった兄弟(ダリオ・アモディ氏とダニエラ・アモディ氏)によって2021年に設立された企業です。

Anthropicが開発する対話型生成AIがClaude(クロード)です。そして今回の「Claude 3.5 Sonnet」は、以前の最新モデルClaude 3のバージョンアップ版となります。このモデルは、Anthropicが発信した内容によると、競合であるChatGPTの最新モデルGPT-4Oを上回る性能を誇るとされています。

2. 高速化・低コスト化と無料ユーザーへの開放

この新モデルのポイントは、性能向上だけでなく、提供方法にもあります。

  • 性能: GPT-4Oを超える性能(Anthropic主張)。
  • 速度・コスト: 以前の最上位モデル(Claude 3.0 Opus)よりも2倍高速で、コストは5分の1に削減。
  • 利用条件: 無料ユーザーでも使える

この高性能なモデルが無料で利用可能になったという点は、多くのユーザーにとって非常にありがたいニュースですよね。ただし、無料ユーザーは無制限に使えるわけではなく、高性能モデルを利用した際は、多く使った際に利用制限を受ける場合があります。


🆚 性能比較:文章生成と特定のタスクで優位性が分かれる

では、Anthropicが主張する性能は、実際に使ってみてどうなのでしょうか。Claude 3.5 Sonnet GPT-4O 比較の結果を見ていきましょう。

1. 文章のクオリティはClaudeに軍配が上がる印象

実際にClaude 3.5 Sonnetを使用してみたところ、全体として「いいサービス」であるという評価が得られています。特にClaudeはもともと「文章の生成が強い」と言われており、日本語での文章作成において、自然な言い回しや違和感のない文章を生成する点で優位性があります。

ポッドキャストの台本を記事として成形するタスクで比較したところ、話し手は「Claude 3.5 Sonnetの方がいい感じの文章が生成できているように思います」という主観的な印象を受けました。

2. すべてのタスクでGPT-4Oを上回るわけではない

しかし、「すべてのタスクにおいてGPT-4O上回っているわけではないと思います」という事実にも注意が必要です。

例えば、誤字脱字の発見タスクで、複数の最新AIを比較した検証では、GPT-4OがClaude 3.5 Sonnetを上回る結果となりました。GPT-4Oの優位性は、ハルシネーション(嘘の回答)のリスクが少ない点にもあり、こうした特定のタスクにおいてはGPT-4Oが勝っています。

このように、生成AIはそれぞれのモデルに得意なことと不得意なことがあるため、ユーザーはタスクに応じてAIを使い分けるのが最も効率的だと言えるでしょう。


🖼️ 新機能「Artifact(アーティファクト)」の衝撃と業務活用

Claude 3.5 Sonnetのリリースと同時に、AIの利用体験を大きく変える新機能「Artifact(アーティファクト)」が発表されました。

1. 回答結果を画面で視覚化できる画期的な機能

Artifactは、簡単に言えば「回答結果を視覚化できる機能」です。

通常、AIに何かを作成するように指示をしても、その結果はテキストとして返されますよね。しかし、Artifactを使えば、回答を画面の右側に視覚的に表示させることができます。

デモでは、次のような成果物が画面で直接プレビュー・操作できるのを確認しました。

  • スライド作成: AIに指示すると、画面の右側に実際にスライドが表示され、めくることも可能。
  • ToDoアプリ: ToDoアプリのサンプル作成を指示すると、コードだけでなく、その画面上で操作できるToDoアプリのサンプルが返ってきた。
  • ウェブサイト: ウェブサイトを作成するように指示すると、実際にウェブサイトが画面の中に表示されます。

Claude 3.5 Sonnet Artifactは、AIの利用をテキストベースから視覚ベースへと進化させる、まさに画期的な機能だと言えるでしょう。


🔒 機密情報保護の視点:向上した画像認識とAnthropic AI 安全性

Claude 3.5 Sonnetは、画像認識の精度も大幅に向上しており、紙の書類やレシートの読み取りといった業務効率化への活用が見込まれます。

そして、Anthropicが特に重視しているのがAIの安全性です。

ChatGPTなど他の多くの生成AIサービスでは、ユーザーが入力した内容は、デフォルトでAIの学習に利用されます。これに対し、Anthropicでは「ユーザーが入力した内容がデフォルトでモデルの学習に利用されません」ということが契約で明確にされています。仕事でAIを活用する場合、機密情報や個人情報を扱うことになるため、Anthropic AI 安全性に関するこの方針は、特に重要な選定ポイントとなります。


まとめ

  • Claude 3.5 Sonnetは、GPT-4Oを超える性能(Anthropic主張)を持ち、無料で利用可能な高性能モデルとしてリリースされました。
  • 新機能Artifactは、AIの回答結果(スライド、アプリなど)を画面の右側に視覚的に表示・操作できる画期的な機能です。
  • 文章生成のクオリティは高いものの、特定のタスクではGPT-4Oが優位なため、タスクに応じた使い分けが推奨されます。
  • AnthropicはAIの安全性を最優先しており、ユーザーの入力データがデフォルトでモデル学習に利用されないという特徴があります。

配信元情報

番組名:耳で学ぶAIロボシンク
タイトル:AnthropicがClaude 3.5 Sonnetをリリース!ところでアーティファクトって何ですか?👀
配信日:2024-06-25

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