2025年、AIは「人間が使うツール」から「自律的に働くエージェント」へと進化します。外部に依頼すれば3000万円かかるシステム開発を、プログラミング知識ゼロの職員がわずか120万円で実現した事例をご存知でしょうか?
今回は、業務効率を最大化するAIオートメーション、出張手配を自律実行するAIエージェント、そして開発費を30分の1にするAI駆動開発という、来年最も注目すべき3つのトレンドを徹底解説します。
⏰ AIオートメーション:ノーコード「Make」で実現する24時間AI稼働
個人的に2025年に注目していることの一つがAIオートメーション、つまりAIの自動化です。
普段私たちは、ChatGPTやGemini、ClaudeといったAIを手動で操作していますが、人間が操作している限り、24時間365日AIを動かし続けるのは現実的に難しいですよね。
AIオートメーションは、この課題を解決するアプローチです。「AIが自動で動いてタスクを 行なしてくれるというわけですね。」ご飯を食べている時でも、寝ている時でも、AIが自動で動いてタスクを実行してくれます。
例えば、AIが24時間サイトを巡回して情報を集めたり、会社の誰かが資料を作成したら、AIが文章構成やレビューを自動で行うといった活用が考えられます。
実装するための2つのアプローチ
このAIオートメーションを実装するには、大きく2つのアプローチがあります。一つはPythonなどのプログラミングからAIを操作する方法、もう一つはコードを書かずにプログラムで書いたような処理を実装できるノーコードツールを使う方法です。
ノーコードツールの中では、Makeというツールが特におすすめです。Makeは、無料プランの枠で利用する場合にZapierよりもできることが多く、OpenAIやClaudeのAPIと接続して、24時間AIを稼働させることができます。
🤖 AIエージェント:出張手配も自律実行。法人導入が進む「DeFi」の実力
2つ目の注目トピックはAIエージェントです。この言葉自体は去年の後半あたりから露出が増え、2025年はAIエージェント元年とも呼ばれています。
AIエージェントとは、自律的に動作するAIとなります。「AIアジェントって何なの?という話になるんですけど簡単に言うとですね。自律的に動作するAIとなります」人が設定した目標に対し、必要なデータを収集し、そのデータに基づいて自己決定しながらタスクを達成するプログラムです。
複雑なタスクの自動実行事例
具体的なイメージとして、出張に関するタスクをAIエージェントにお願いするケースが挙げられます。
AIエージェントは、来月の出張者と目的地を受け取ると、最安値の航空券を検索して手配し、宿泊施設を調べて予約を取り、最終的に出張スケジュールを組んで関係各所に共有してくれるといった複雑な作業も、自律的に実行してくれるのです。
AIエージェントの実装には、OpenAIのSwarm(実験的なフレームワーク)などのコードを書く方法や、ノーコードでAIのチャットボットを作れるDeFiを使う方法があります。
実際、リコーは2024年11月末にDeFiと連携し、現場の社員による業務効率化の取り組みを開始したと発表しました。法人でのDeFi導入は着実に増えています。
💰 AI駆動開発:開発費を30分の1に削減!非エンジニア開発の衝撃事例
3つ目の注目トピックはAIドリブンデベロップメント、つまりAI駆動開発です。
この概念がなぜ重要かというと、シンプルに「AIの力を借りれば プログラミングの知識がなくてもいろいろ作れるようになっているからですね。」開発とは縁遠かった人でも、AIを駆使して自分の業務課題を解決するツールを自作できるようになった、という風に捉えるのが一番分かりやすいでしょう。
驚異的なコスト削減事例
- リスナーの事例: プログラミング経験のない方が、ChatGPTに質問しながらExcelの自動化コードを書き、4〜5時間かかっていた作業を30分に短縮できました。
- 自治体の事例: 香川県の全通自治では、固定資産税の課税基準となる土地の用途を衛星画像からAIで判別するシステムを開発しました。「外部の開発業者に依頼すると開発費が3000万円以上ぐらいかかるらしいんですね。ただ自分たちでAIを使って120万円ぐらいで実装したと」という、費用を30分の1に抑えることができた驚くべき事例です。
AIを使った開発の土壌も整ってきています。ChatGPTでコーディングを対話形式でインタラクティブに行えるキャンバス機能や、コーディング関連のタスクに強いO1 miniなどのモデルも登場し、非エンジニアでも開発がしやすくなっています。
🛠️ プログラミングの壁を壊す!AI搭載コードエディター「Cursor」活用術
AIの力を借りて開発を始めるには、AI搭載のコードエディターを使うと効率的です。
特に、AI搭載のコードエディターであるCursor(カーソル)を使うと効率的でおすすめです。Cursorは、コードを書きながら、同じ画面でChatGPTやClaudeなどのAIに質問ができ、その質問内容をすぐにコードに反映できます。
AIを使った開発の精度を上げるためには、AIに質の高い回答を引き出す質問力が必要です。そのため、人間側がプログラミングの基礎的な知識を多少持っていると、さらに開発の精度が高まります。現役エンジニア並みの知見がなくても、基礎的な知識があれば、Cursorのようなツールを使ってAIと対話しながら開発を進めることで、業務課題の解決につながるツールを開発することが可能となります。
まとめ
- AIオートメーションは、ノーコードツール(Makeなど)やプログラミング(Pythonなど)を活用し、AIを24時間自動で稼働させて業務効率を最大化するアプローチです。
- AIエージェントは、自律的にタスクを計画・実行するAIであり、出張手配やリコーのDeFi導入事例に見られるように、業務での利用シーンが増加しています。
- AIドリブンデベロップメントは、非エンジニアがAI(ChatGPTなど)を駆使して自社や自治体の業務課題を解決するツールを開発するアプローチであり、大幅なコスト削減の事例が報告されています。
- AIを使った開発を始めるには、AI搭載コードエディター(Cursorなど)を活用することで、プログラミングのハードルが確実に低くなっています。
配信元情報
番組名:耳で学ぶAIロボシンク
タイトル:2025年に注目しているコト👉AI Automation, AI Agent, AI Driven Development
配信日:2025-01-07






