【資料作成はもう90分の1】日本発「Felo AI」が起こすRAG検索革命と多言語調査術

AI・テクノロジー

日本初の検索AIサービス「Felo(フェロー)」は、公開からわずか数ヶ月で国内外のユーザーを急増させています。GoogleやOpenAIのAI検索とは異なり、Feloは多言語のソースから情報を集約し、さらに検索結果を瞬時にスライドやマインドマップに変換できる独自の強みを持ちます。

本記事では、開発を担うSparticle株式会社へのインタビューに基づき、Feloが採用するRAG技術の背景、驚異的な業務効率化機能、そして「ほぼ毎日大体1000ドル以上かかる」という運用コストの裏側まで、Feloの全貌を解説します。


?? 日本発の検索AI「Felo」:グローバル15万人獲得の急成長

Felo(F-E-L-O)は、2024年7月に公開された日本初のAI検索エンジンサービスです。開発はSparticle株式会社が行っており、本記事では同社のCOO堀江様と運用担当のチャールズ様へのインタビュー内容を元にしています。

Feloは公開からまだ3ヶ月も経っていませんが、2024年の8月、9月にかけて一気にユーザーを増やしている急成長中のサービスです。リリース後1ヶ月でグローバルのユーザー15万人を獲得しており、現在も「ほぼ今毎日だいたい20人ぐらいがフローの会員になります」とのことです。

ユーザーの国別の割合では、日本が約3分の1を占めています。さらに興味深いのは、Feloが新機能の実装を日本で先行して行い、そこから海外へ波及させていくという、従来のパターンとは逆のアプローチをとっている点です。


? 技術的基盤:RAG技術の応用と「多言語ソース」を参照する強み

Feloの開発の背景には、元々MicrosoftやByteDanceといった巨大IT企業に所属していた検索エンジニアが多く関わっており、技術的基盤が強固です。

そもそもFeloを支えているのは、今、AI業界で最も熱い技術の一つRAG(Retrieval-Augmented Generation)です。RAGとは簡単に言えば、AIの頭の中(LLM)だけでは答えられない最新の情報や、Web上の外部データなどを、検索のように引っ張ってきて、それに基づいて回答を生成させるフレームワークなんです。この技術がFeloの肝になっています。

他社との大きな違い:多言語対応

Feloの他社のAI検索エンジンとの大きな違いは、多言語対応です。「フェローは日本初のAI検索エンジンでございます。他社のAI検索エンジンが違うのところがフェローは多言語で入力して多言語の検索ソースをまとめて最後に結果を生成くれます。

Feloは、グローバルな情報源(インド、フランス、中国、アメリカなど)のランキング技術を使って信頼性の高いソースを参照します。検索ソースは海外の情報も含みますが、回答自体は日本語で表示されるため、グローバルな情報収集が非常に容易になります。


? 競合との決定的な違い:資料作成を革命的に変える独自機能

Feloが他社の検索AIサービス(Perplexityなど)と差別化を図っている具体的な機能は、以下の4点です。

  • 多言語対応
  • 学術論文検索機能
  • マインドマップ機能
  • スライド機能

特に注目すべきは、検索結果を瞬時に整理・資料化できる機能です。

業務時間を90分の1に短縮したスライド機能

Feloで検索した回答は、見出しごとに整理されたマインドマップとして出力できます。このマインドマップ機能は「結構日本人が大好きな機能」として評価されており、調べた情報を整理し直す際に非常に便利です。

そして、Feloの最も強力な機能の一つが、検索結果をそのままPowerPointなどのプレゼンテーション資料としてアウトプットできるスライド機能です。

この機能により、業務時間を劇的に短縮した事例も報告されています。驚くべきことに、「前はPowerPoint作る時間は結構90時間ぐらいがかかりました。今は1時間しかないです」という、業務時間を約90分の1に短縮したケースもあるとのことです。これは、競合調査や社内資料作成において劇的な効率化をもたらします。

さらに、Feloは検索結果をアウトプットした後、オンラインで編集できる機能を無料・有料ユーザー関係なくリリース予定であることを告知しました。


? 高い運用コストの裏側と2025年API展開の未来

Feloは高性能なサービスを提供していますが、その裏側には高い運用コストが存在します。通常のAPI接続コストだけで、「ほぼ毎日大体1000ドル以上がかかりますよ」とのことです。PowerPointを生成するAPIにもコストがかかっており、これが総コストを押し上げています。

Feloは、OpenAIのGPT-4oやAnthropicのClaude 3.5 Sonnetなど高性能モデルを利用できるProSearch機能も備えており、ユーザーが増えるほどこのコストは増加します。

今後の展開として、FeloはAPIの提供を予定しています。まず、2024年12月頃からB2B(企業向け)APIの開発を開始し、2025年1月頃にリリースされる見込みです。その後、約2〜3ヶ月後には個人向けのAPIも開発する計画があり、収益化とさらなるユーザー層の拡大を目指しています。


まとめ

この記事をまとめると…

  • Feloは2024年7月公開の日本発AI検索エンジンで、グローバルユーザー15万人を獲得する急成長サービスです。
  • LLM外の情報に基づき回答を生成するRAG技術を応用しており、多言語の情報ソースを参照し、結果を日本語で生成する多言語対応に強みがあります。
  • 検索結果を瞬時にマインドマップやPowerPointスライドに変換する機能があり、特に資料作成の業務効率化に大きく貢献し、時間を90分の1に短縮した事例もあります。
  • Feloの運用コストはAPI接続で毎日1000ドル以上と高額ですが、今後は2025年1月頃にB2B向けAPIをリリースするなど、サービス展開を加速させる予定です。

配信元情報

番組名:耳で学ぶAIロボシンク
タイトル:【インタビュー】日本発の検索AI、Feloにお話を伺いました
配信日:2024-10-15

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