🎙️ 2024-05-21 配信:耳で学ぶAIロボシンクより
「応答速度0.3秒、GPT-4並みの知能が無料に!?」 OpenAIの最新モデル「GPT-4o(オムニ)」の発表は、AI界隈に激震をもたらしました。これまで有料版の特権だった高性能モデルやカスタムチャットボット「GPTs」が、なんと無料ユーザーにも開放されたからです。
本記事では、このGPT-4o 無料化がもたらす驚異的な変化(人間並みの応答速度や同時通訳)を徹底レビュー。ただし、無料ユーザーには思わぬ利用制限も潜んでいます。最新AIの全貌を把握し、あなたの業務効率を最大化するヒントを見つけましょう。
🚀 GPT-4o 無料化の衝撃:高性能モデルとGPTsはどこまで使える?
まず、GPT-4oの基本的な特徴と、今回のアップデートにおける最大のトピックである「無料化」について深掘りしていきます。
1. GPT-4oの基礎知識:「オムニ」が意味するもの
GPT-4oは、以前の最新モデルであったGPT-4 Turboの後継として位置づけられます。モデル名の「O」は、話し手も触れていたように、ラテン語で「全体の」や「全ての」を意味する「OMNI(オムニ)」の頭文字に由来しています。
このモデルの最大の特徴は、テキスト、画像、音声の全てを一度に処理できる「マルチモーダル」に対応したことです。これって、従来のAIの概念を大きく超えていますよね!画像や音声も認識し、回答を返すことができるようになりました。
公式サイトによれば、GPT-4oはGPT-4 Turboと同じ高い知能を持ちながら、「はるかに効率的」。つまり、パワーはそのままに、レスポンスが格段に良くなったわけです。さらに、日本語を含む英語以外の言語性能も向上しています。
2. 高性能なGPT-4oとGPTsの無料ユーザー解放
これまで高性能モデルであるGPT-4は、月額20ドル(約3,000円超)の有料ユーザー限定でした。無料ユーザーは旧モデルのGPT-3.5に限定され、回答の精度に物足りなさを感じることも少なくありませんでした。
しかし、今回のアップデートでは、GPT-4 Turboと同じくらいの高い知能を持つGPT-4oが無料ユーザーにも開放されました。回答の精度に不満を感じていたGPTs 無料ユーザーにとっては朗報です。
もう一つの大きな変更点は、特定のタスクに特化したカスタムチャットボット「GPTs」の利用が、無料ユーザーにも拡大されたことです。これにより、チャットGPTの利用範囲が一気に広がります。
3. 無料ユーザーの厳しい制限と「落とし穴」
高性能AIが使えるようになったとはいえ、無料ユーザーの利用には厳しい制限があります。
- メッセージ数制限: 3時間あたり16メッセージまでという制限です。有料プランユーザーの約5分の1にあたります。
- GPTsの作成は不可: 「誰かが作ったGPTs。これは使うことはできます。ただ無料ユーザーの場合は自分でGPTsを作ることはできません」。作成には有料プランが必要です。
- 画像生成は不可: GPTsの中には、DALL-E 3を使った画像生成機能を持つものもありますが、DALL-E 3は有料プラン限定のため、無料ユーザーは画像生成ができません。
🗣️ 人間並みの応答速度と同時通訳の実現
GPT-4oの最も驚くべき進化は、対話機能の強化と、そのGPT-4o 応答速度です。
1. 驚異の0.3秒応答:会話の壁がなくなる
GPT-4oの応答速度が0.3秒まで改善されたという事実は、まさに革命的です。話し手も「応答速度が0.3秒まで改善されたというわけですね」と驚きを口にしていましたが、この数字は人間同士が実際に会話する時とほぼ同じ応答速度だとされています。
また、従来のボイスモードではAIが話し終わるまで次の指示を受け付けませんでしたが、アップデートにより会話の割り込みも可能になり、より自然な「キャッチボール」ができるようになっています。
2. リアルタイム同時通訳とマルチモーダルの未来
OpenAIのデモで示されたリアルタイムの同時通訳機能は非常に印象的でした。英語話者とイタリア語話者の間にスマートフォンを置くだけで、チャット GPTがシームレスに通訳を行うデモです。
これを見た話し手は「もしかするとですね。言語の壁っていうのはなくなるかもしれないですよね」と、その未来を示唆しています。
さらに、画像をリアルタイムで読み込んで回答するデモもありました。たとえば、盲目の方がスマホ越しにAIに周囲を認識させ、タクシーが来たことを音声で知らせるデモなどです。「デモではですね。スマホを片手に操作をしていたんですけどもこれが例えばですね。スマートグラスで使えるようになると面白いですよね」と、未来のデバイス連携への期待も高まります。
3. Macアプリ公開とプライバシーリスクの注意喚起
今回のアップデートに伴い、Macユーザー向けにデスクトップアプリも公開されました。ショートカットコマンドを使うことで、作業中のどの画面からでもチャットウィンドウを一発で呼び出せるため、作業効率が大幅に向上すると期待されます。
しかし、AIが常に周囲を認識し、スマートフォンやOSに深く統合されていく未来には、注意も必要です。話し手も「iPhoneにチャットGPTが搭載されるようになるとプライバシーリスクの懸念がありますよね」と、利便性の裏にあるセキュリティやプライバシーに関するリスクについても冷静に言及しています。
まとめ
今回のGPT-4oの発表は、AI利用のあり方を大きく変える可能性を秘めています。
- GPT-4oは、GPT-4並みの高性能と、人間並みの応答速度(0.3秒)を実現しました。
- 高性能なGPT-4oとGPTsの利用が無料ユーザーにも開放されましたが、メッセージ数制限や作成不可という制限があります。
- 会話の割り込みやリアルタイムの同時通訳が可能なほど、音声による対話機能が大幅に強化されました。
- Macユーザー向けデスクトップアプリの公開は、日常業務におけるAIアクセスを劇的に改善します。
高性能AIがより多くの人に利用可能となり、特に音声による対話機能の進化が、今後のAI活用の中心になるでしょう。
配信元情報
番組名:耳で学ぶAIロボシンク
タイトル:新しく発表されたGPT-4oをレビュー!何が変わった?🤔
配信日:2024-05-21





